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増毛町めぐり3 ~旧商家 丸一本間家~

増毛町めぐり第3弾
今回は 前回(10月5日付)紹介した酒蔵「国稀酒造」の創始者本間泰蔵氏の建てた「旧商家丸一本間家」を紹介

本間泰蔵氏は佐渡出身
小樽で商売を学び 明治8年26歳で増毛で荒物雑貨の商売を始め その後事業を拡大し 呉服商 ニシン漁の網元 海運業 酒造業などの事業を展開 当時の天塩国随一の豪商と呼ばれるまでに至った

現在は「国稀酒造」を営業を続け 4代目となっている

現在残る建屋は 店舗 呉服蔵 居宅 付属屋 酒造蔵 などで構成され その面積は806㎡(約244坪) 延床面積は1,238㎡(約375坪)で 明治35年に20年以上の歳月をかけ完成された

平成15年には国の重要文化財に指定されている

明治13年の大火後再建され 石造りの建屋となった

丸一本間家1

中へ入ると
今でも使われているような雰囲気の呉服店舗
 
丸一本間家2

店舗内の屏風と 土間に置いてある懐かしい 当時の門燈と荷車

丸一本間家3-1

廊下の様子
窓ガラスも当時のまま (外が歪んで見えるガラス)

丸一本間家4-1

奥帳場と天井の明り取り

丸一本間家5-1

茶の間
茶の間の左襖に描かれているのは昭和初期の日本画家仙田菱畒(せんだりょうほ)の作

丸一本間家6-1

次の間
桐のタンスは120年経っている
電灯は大正6年頃のもの 増毛では大正5年に街灯がつき翌年増毛電気株式会社が設立され 本間泰蔵氏が初代の社長に就任している

丸一本間家7-1

客間
書院造りが用いられており 付書院 床 棚が設置されている

丸一本間家9-1

巌谷一六による漢詩が揮毫され 内容は「赤壁賦」からの引用とのこと

丸一本間家8-1

下勝手 台所 
そして「駅(ステーション)」でロケで使われた部屋に高倉健の写真が展示

丸一本間家10-1

最後に呉服店舗の上の階には観光客が自由に休憩できる大広間が用意されている

丸一本間家11

豪華絢爛 当時の丸一本間家の繁栄ぶりが伺える

*天塩国とは
大宝律令の国郡里制を踏襲し戊辰戦争(箱館戦争)終結直後に制定された日本の地方区分の一つ
道北に位置し 現在の留萌振興局管内全域と 上川総合振興局管内の塩狩峠以北(幌加内町は含まない) 及び宗谷総合振興局管内の豊富町と幌延町さらに稚内市の南端部の一部にあたる(参考:ウィキペディア) 

参考資料 
増毛町発行パンフレット 重要文化財 旧商家丸一本間家


クラフトの提供

九州在住で中学校時代の同級生からクラフトの依頼があり 送るミニカーなどです

毎年年末にバザーが開催され 家にある不用品などを提供しているようですが
もう出す物が無くなったということで 当工房で作っているものを昨年から頼まれています

今年も昨年に引き続き ミニカーなどを送ります

これはミニカー
子どもたち 特に男の子は車が大好きです
白木のままのものと 色付けしたもの

すべて 超無公害のエコカーです

ミニカー1

ミニ動物
ネコ イヌ ペンギン クマ カメなど

ネコが多いようですが ひっくり返ったネコが一匹います

ミニ動物1

これは パズル型イヌ 色毎にはずれるようになっています
下は兜ですが これもパズル型

簡単そうでも 一度外すと 結構面倒です

兜・犬クラフト1

文字クラフト 「LOVE」 と 「HAPPY」
文字クラフトは若い女性に人気があります

文字クラフト1

これらは 毎年手作り市に出しているもので 

いづれも このブログにいままでアップしているばかりです

見たことあるものばかりかもしれません


方言玉手箱 その21 ~ゆるくない~

今回は北海道の方言「ゆるくない」

「ゆるい」の反対は「きつい」だから
「ゆるくない」は「きつい」という意味になる


道産子(北海道出身者)が 当たり前によく使う言葉で「きつい」の他に「大変だ」「楽でない」という意味に使っている

代表的な使い方としては

「雪かきはゆるくない」 
「雪かきがゆるくないんだわ!」
「雪かきはゆるくないっしょ!」
「こんなに積もって雪かきゆるくないべさ!」


これに「たいぎ」が付いて
「雪かきがたいぎでゆるくないんだわ!」となると

「たいぎ」は「面倒くさい」の意味なので
「雪かきは面倒くさくて 大変なのさ!」ということになる

ゆるくない2
(昨年の冬の様子 こんなことになると もうゆるくない)

つい最近のこと
いつの間にかパジャマのズボンのゴムが伸び切ってゆるゆるになり 朝起きた時にはズボンがほとんど脱げ 足元で束になっていた
何とだらしない格好だこと

頼んで ゴムを新しいものと取り替えてもらった

つまり「ゆるい」ものを「ゆるくない(きつい)」ものに取り替えたことになるのだが


この場面では「ゆるくないものと取り替えてくれ」とは言わず
「もっときつくしてくれ」とか
「きついものと取り替えれくれ」と言うはず

この「ゆるくない」の意味とは全く違い

物理的な「きつさ」ではなく

肉体的・精神的に
「きつい」「つらい」「大変」「疲れる」「しんどい」の意味となる

例として
「あの高い山に登るのは ゆるくないんだわ!」

「もう冬支度しなければならないっしょ ゆるくないべさ!」

「時間ないのに やることいっぱいあってさ ゆるくないよ」

「あの人に頼まれてさ 断ることが出来なく ゆるくないさ」

「あの飲んべえ上司に付き合うのは ゆるくないことだ」

「何日も便秘してるから大変だ ゆるくないのさ」

「北海道には方言いっぱいあってさ 使い方を説明するのは ゆるくないね」

最後に
「色々な例文書かなくっちゃならず 頭悪いから ゆるくないんだよ!」

という具合だ

道産子で道外在住者の方なら懐かしいっしょ!
東北方面の方も解るべさ!

その他方面の方々には
北海道の方言の説明を受けても理解するのは 

ゆるくないっしょ!



釣瓶(つるべ)落とし

秋も深まり 山々は紅葉真っ盛り

朝夕の気温は一桁台になり 茶の間ではポータブルストーブが必要な季節となった

外では雪虫が飛んできた
ということは1週間もすれば雪が降るということか?

冬支度をせかされる時期でもある
今日は 網戸を外し 室外機にカバーをかけ
池替をして金魚を家の水槽に入れた

11日は日の出が5時42分 
日の入りは16時58分
日がどんどん短くなり 日没が早くなる

釣瓶落とし1

まさしく秋の日は釣瓶(つるべ)落とし
太陽もあっという間に 水平線から姿を消す

釣瓶落とし2

「釣瓶(つるべ)」とは
井戸の水をくみ上げるための道具

昔の井戸は 井戸の真上にやぐらを組み 紐(縄)が付けられた桶で滑車を利用して井戸の中の水をくみ上げるという仕組み

汲み上げた水をたらいなどにあけて 紐(縄)を離すと桶が素早く井戸の底へ落ちていく
この落ちる様子を「釣瓶(つるべ)落とし」と言うらしい

同じ発音の「鶴瓶(つるべ)」はNHK「鶴瓶の家族に乾杯」でおなじみの落語家「笑福亭鶴瓶」
この「鶴瓶(つるべ)」を井戸に落としたら どうなるか

落語家だから 落ちるのは当たり前だが

鶴瓶(つるべ)はのらりくらりの「のんびり屋」の感じなので 
素早く落ちるとまでいかず ふあふあと落ちていく感じかな~

脱線してしまった 
鶴瓶(つるべ)さんにゴメン

また 「釣瓶(つるべ)落とし」は 京都府 滋賀県 岐阜県 愛知県 和歌山県などに伝わる妖怪で
この妖怪は 木の上から急に落ちて来て 人間を襲い食べるなどと言われているそうだ
これはいただけない

静岡県に
「つるべ落とし滝」という滝があるとのこと
山奥で 歩いて1時間半かかり 
熊 蛇も出るようだが  
落差が20mで 繊細な滝らしい

いずれにしても 
これから冬支度はまだまだ沢山ある
 

そして北海道は そのうち真っ白な世界になり

「ゆるくない」季節を迎えるんだわ



北海道の地名~その6~

北海道アイヌ語由来の地名 第6弾

これまで北海道で連想する動物「牛」「馬」「熊」の付く地名を紹介した
今回は北海道に生息するその他の動物「鹿」を紹介

「鹿」  

最近はその数も増え 山から餌を求めて住宅地へ降りて来て
公園の草 畑に育つ農産物を食べ荒らしている
特に田んぼなども荒らすので 周囲に電気柵などを設置している 

ボクの住宅界隈にも 時々現れる

◎入鹿別(いりしかべつ) むかわ町

アイヌ語で「イルシカペツ」
怒る・川の意味
砂原の長い川で通行する人が怒ったためとされているが何を怒ったのか忘れられたとのこと

このむかわ町は シシャモのまち 今が旬
先日発生した胆振東部地震の震源地厚真町の隣町
また 最近同町穂別地区から全身骨格化石が発掘されたハドロサウルス科の恐竜は「むかわ竜」として有名になっている

カントリーサインにも既に恐竜らしきもののデザインが入っていた

鵡川カントリーサイン340

◎鬼鹿(おにしか) 小平(おびら)町

アイヌ語で「オニシカ」 
雲の上にある(?) 昔ここに雷が落ち雲とともに上がったため

まさに鬼が雷太鼓を叩いていた場所なのか?

小平町からも白亜紀後期アジアで繁栄した二足歩行の10mを越える草食恐竜「ハドロサウルス」の化石が発見されている

小平町はホタテ メロン 小平牛が特産品

◎鹿追(しかおい) 鹿追(しかおい)町

アイヌ語で「クテクウシイ」「クテクシ」
鹿捕り柵・ある・もの(川、所)
鹿を捕るために柵を作り鹿をそこに追い込んで仕掛け弓で捕る施設であった
鹿追はこれを訳して呼ばれた地名

この地名はアイヌ語の意味を忠実に表し アイヌの人々には喜ばれそうだ
カントリーサインも鹿のデザインだ

カントリーサイン鹿追340

鹿追そばも大変美味しい

◎鹿部(しかべ) 鹿部(しかべ)町

アイヌ語で「シケベ」
背負う・所  
おそらく舟から荷をここで背負って内陸に入った所だったのでこの名が付いたのだろう

町のホームページによると
アイヌ語で「シケルぺ」 キハダ(落葉高木)のあるところの意味から
一時期 野生の鷹の多さから「鷹待(たかまち)」と呼ばれ 鷹が幕府へ献上品とされた時期もあったとされている

この町は漁業が主要産業
「しかべ間歇泉公園」が観光名所である

鹿部町カントリーサイン340

このとおり 駒ケ岳を背に間歇泉を見ながら 鹿部温泉に浸かっている

前回の「馬」と「鹿」が出揃い ここで「馬鹿」になったが この「馬鹿」の語源・由来は サンスクリット語で「無知」や「名妄」を意味する「baka」「moha」の音写「莫迦(ばくか)」「募何(ぼか)」が転じたと言われ 「馬鹿」と書くのは当て字で また学者は色々な説を唱えているらしい(ウィキペディア他より)

この「馬鹿」の使われ方も面白い

「馬鹿を言うな」「馬鹿も休み休み言え」
「馬鹿馬鹿しい」
「馬鹿騒ぎ」「馬鹿笑い」
「馬鹿○○」 例:馬鹿暑い 馬鹿寒い 
「馬鹿みたことか」「馬鹿をみた」
「○○馬鹿」(○○オタクのこと)
「馬鹿正直」「正直者は馬鹿をみる」
「馬鹿受け」なんて言葉もある

いづれにしても「馬鹿」だから 誉め言葉には使われない

「馬」と「鹿」にすれば ありがた迷惑なことでしょう

今回は「鹿」の名の付く地名でした

*参考
北海道アイヌ政策推進局アイヌ政策課
「アイヌ語地名リスト」

この度 ブログのテンプレート(ページ画面)を変えてみました(PCのみ)
今までのテンプレート画面では 打ち込み作業中に誤作動が多々あるため 別のテンプレートを使用することにしました
しばらくはこの画面を使って様子をみます


増毛町めぐり2 ~国稀酒造~

留萌管内では一番歴史のあるまち 増毛町
そしてJR留萌本線の一部留萌市~増毛町間の廃線後も訪れる観光客が多い増毛町

先日 火野正平が自転車で日本縦断する番組「こころ旅」(NHKーBS)でも増毛町での様子が放映されていた

このまち自慢の一つが地酒の「国稀」 (くにまれ)
酒造元が国稀酒造株式会社

国稀酒造

さっそく中へ入ると

つるつる・ふさふさ看板

「なるほど 「増毛町」は「ぞうもう町」と呼ぶ方も多い
「つるつる」から増毛へ向かうと「ふさふさ」になるという意味か

なんどもブログに書いているが
この先 さらに石狩方面に進むと「送毛」という地区に入り
「ふさふさ」から「つるつる」に戻ってしまうから
この先へは行かない方が良い

この国稀酒造の創業は明治15年 
今年創業136年を迎えている

初代創業者の本間泰蔵は佐渡の出身 
明治6年23歳で小樽に渡り 呉服商の養子格の番頭として ニシン景気で沸く増毛に行商で来ていた

2年後の明治8年呉服商の閉店に伴い 店の商品を譲り受け増毛に移住し呉服商を始めた
泰蔵は明治15年「丸一本間」の名で荒物雑貨商 漁業にも手を広げ 醸造業も始めるに至る

のち海運業にも進出した 
また35年には 合名会社になり現在の総合商社に匹敵する多角経営であったという

国稀酒造2-1
(売店の様子)

明治10年頃から醸造を始めていたようで
北海道の酒造りの歴史において道南・札幌地区に次いで
増毛が古くから酒造りを行っていた地区である可能性があるとのこと

現在は4代目となり 3代目は町長をしていた

仕込み倉・試飲1
(仕込み倉と試飲コーナー)

酒の銘柄は現在21種類あり 全国に販売ルートを広げている

国稀樽

ところでこの「国稀」という名

もともと酒の代表銘柄は「国の誉」であったが
泰蔵が実際に面会した乃木大将の人格に大きな感銘を受け乃木希典の「希」の一字をもらい「国の希」を「国稀」と改めた

「希」でなく「稀」としたのは そのまま使用するのはおこがましいと考えたためで「のぎへん」をつけて「国に稀な良いお酒」という意味合いも持たせた との資料がある

平成14年には資料室もオープンしている

国稀酒造資料室 1

最後に
泰蔵は「金持ちになるための3カク法」を親類の者に語っていたという

それは「恥をかく 義理をかく 小股をかく」で
「小股をかく」というのは 人の小股をくぐりぬけるように 敏捷に金をつかめよ ということ

とは言え 泰蔵の増毛での成功により多くの親戚縁者が泰蔵を頼り増毛に移住していることから 言葉通り義理を欠いていたわけでもないようである

感想
商売人はこのくらいの覚悟を持たないと 
成功出来ないものなのか 足元にも及ばない
萌樹工房はまだまだ あまい あまい

「国稀酒造」にはこの日も多くの観光客が訪れていた

今回は「国稀酒造」の紹介でした

*参考
平成15年4月発行 国稀酒造株式会社 
創業百二十周年記念「国稀かわら版」


増毛町めぐり1 ~サケの一生~

アキアジの季節
「アキアジ」とは「秋味」とも書くが
「サケ(鮭)」のこと

隣町増毛町では9月30日「秋の味まつり」が開催された

増毛町は漁業の町と同時に
暑寒別岳を背後に温暖な気候を利用した果樹園があり フルーツの町でもある

この日はサケを中心とした魚介類や果物の販売
またその場で焼いて食べれるコーナーも用意されていたようだ

この日も札幌へ行く用事があったので会場に行くことが出来なかったが 札幌方面からこの会場に向かうためか 対向車がいつもより多かった

途中
この町を流れるサケの遡上する暑寒川を覗いてみた
今 遡上のピークを迎えている

サケの遡上1

サケは遠い太平洋を大回遊し おおよそ4年後に生まれた川に戻ってくる
ふるさとの川の水に慣れるためしばらく河口付近で漂い 準備する

索餌回遊(餌を取りながら回遊)しているときは栄養は体にたっぷりため込んでいるため 体は銀に光っているいわゆる「銀毛」のサケ
「トキシラズ(秋以外にも漁獲されるサケ)と呼ばれるサケ」はこの種類のサケ

一方 生まれた川に近づくとともに卵に栄養をため込むため体は黒ずんで「ブナ」と呼ばれるサケとなる

いまこの川に帰ってきたのは 最後の旅
子孫を残すため つまり卵を産むために帰って来た

サケの遡上2

もちろんオスも自分の子孫を残すため必死で帰ってくる
オスにとっては最後の戦いだ

サケの遡上3

ふる里に帰ってきても試練が待っている
おびただしい数の カモメやカラスが待ち構えている

中には思いを果たさず命を落とすサケもいる
産卵する場所はもっと上流だ

サケの遡上4

サケの産卵する場所(産卵床と呼ばれる)は小砂利で湧水のある場所
卵を隠す小砂利があり また一定の水温で孵化に適しているためだ

行く手にどんな困難が待ち受けていようが 後戻りはできない
上流目指して進まなければならない

この写真の場所に水産孵化場のウライが設置されている

サケの遡上4

このウライは遡上するサケを捕獲し人工授精させ放流するための施設
サケの増殖事業として各孵化場が行っている

ところでサケはどの様にして生まれた川にもどることが出来るのか

臭いを嗅ぎ分ける嗅覚説
体内にある磁気センサーがコンパスの役割を果たし 位置を割り出して返るという説など色々な説がある

しかし今だに謎である

動物が人間に無い能力を持っていることだけは確かだ








プロフィール

KEARASHI

Author:KEARASHI
2013年10月リタイアをきっかけに、木彫・木工クラフト工房を開設しました。
木に新しい命を吹き込むという思いを込め、「萌樹工房」(もえぎこうぼう)と名付けています。
ブログでは、工房の様子や他の趣味等を載せていきます。

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