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北海道開拓の村 ~その13(最終回)~


北海道開拓の村に移築・復元された歴史的建造物の紹介
第13回 (最終回)

最終回は 山村群
山村群は市街地群と農村群の間に位置する山林部にある

この中には 
森林鉄道機関庫 旧平造材部飯場そして炭焼小屋の3つの建物が復元されている

山村群位置図4-1

森林鉄道機関庫

1919(大正8)年度から北海道庁が拓殖計画に国有林の直営伐採事業を加え 木材搬出のための森林鉄道の敷設を行った

後に 道内各地で建設が進み昭和初期には従来の流送に代わり鉄道運材が主流となり機関車や貨車のほか 機関庫・貯木場も整備された

旧所在地 常呂郡置戸町
建築年代 大正末期
復元年  1990(平成2)年
  
森林鉄道機関庫1(1)
建物は前後の大扉 排煙用の煙突(写真には写っていない) 小屋根が特徴

森林鉄道機関庫2(1)
(まだ走れそうな機関車が展示されている)


旧平造材部飯場

大正後期に下川村奥名寄の御料林内に建てられた造林飯場を再現

造林飯場は伐木や造材に関わった山子(やまご)や集・運材作業に従事した藪出し(やぶだし) 馬追いなどが山中で寝泊まりした小屋
この小屋では 40人ほどの山子と藪出しが生活し 馬追い飯場は別棟になっていた

旧所在地 上川郡下川町字一の橋
建築年代 大正末期
復元年  1990(平成2)年

旧平造材部飯場1(1)

北海道の造材事業は冬山造材が中心 飯場は一年ないし数年間使用されるだけ

飯場内部は寝床・通路・炊事場からなり 中に入って右側が山子 左が藪出しが寝起きする生活の場
娯楽の少ない山中では 作業を終えると炉を囲み酒を酌み交わすのが楽しみであったようだ

旧平造材部飯場2(1)


炭焼小屋

北海道は国内有数の木炭生産で 主に黒炭が生産された

炭窯(すみがま)の種類は多様であるが 明治・大正期の北海道では角窯が多く使われていた
一般に専業の炭焼きは大型の窯を 副業では小型の窯を使用され この炭窯は大正末期の副業製炭業者の角窯を再現したもの

建築年代 大正後期
構造   レンガ積平屋建
再現年  1990(平成2)年

炭焼小屋1(1)


村内では リスが木の実をくわえ走り回っていた

リス1(1)

北海道開拓の村は 
明治から昭和初期にかけて建築された北海道各地の建造物を54.2㌶の敷地に移築復元・再現した野外博物館 

        入村記念券2

13回にわたり紹介したシリーズはこれで終了


おまけ
北海道開拓の村に隣接する野幌森林公園(札幌市厚別区)の一角には北海道百年記念塔がある
1968(昭和43)年に北海道百年を記念して着工され 1970(昭和45)年に竣工 
翌年4月から一般公開されていた

100年記念塔1(1)

塔は25階建て 高さは百年に合わせ 100メートル

塔は「天をついて限りなく伸びる発展の勢い」を表し 壁面の凹凸は風雪と闘った歴史の流れを表現
塔断面は「北」の文字を 基部の平面は六角形の雪の結晶を形象している

しかし経年劣化により2014(平成26)年より 塔は立ち入り禁止となり
存続が検討されたが 2019(平成31)年に解体の方針が決定された

跡地には将来の北海道を象徴する新モニュメントの建設予定だが 解体時期はいまだ未定となっている


プロフィール

KEARASHI

Author:KEARASHI
2013年10月リタイアをきっかけに、木彫・木工クラフト工房を開設しました。
木に新しい命を吹き込むという思いを込め、「萌樹工房」(もえぎこうぼう)と名付けています。
ブログでは、工房の様子や他の趣味等を載せていきます。

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