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方言玉手箱 その6 ~枕草子~

昔ばなしを 方言に訳したらどんなことになるのだろうと思い いざ挑戦し始めたが これまた非常に難しい

そんななことをしたら 罰当りになるかもしれない
また 「方言に訳す」という表現は 不適切かもしれない
「方言で表現すると」の方が良いかも

とりあえずその作業を休止し 今回は北海道弁で読む「枕草子」を紹介します

枕草子  清少納言作


春は明け方が いんでないかい

だんだん白くなっていく山と空の境がちょびっと明るくなって ラベンダー色した雲が細くたなびいているのが いいんだわ


夏はやっぱし夜だべさ

満月のころは なおなおいんでないかい

暗いときでも蛍がなまらたくさん飛びまわっているときがいいべさ

雨が降るのも いんでないかい


秋は夕暮れがいいしょ

夕陽が射して 山のはじっこがなまら近くなって カラスが家さ帰ろうとして 3羽4羽 2羽3羽あわくって飛んでいくのも なかなかなんでないべか

これがカラスでなくて 雁なんかが列さ作って飛んでるのが なまらちゃんこく見えたりしたら なおなおいんでないかい

お日さんがずっぽし山に入ってしまって 風の音や虫の声が聞こえるなんていったら もうなんもかもないっしょや


冬は朝方が いんでないかい

雪が降った朝なんつうたら な~んもいうことなしなんだわ

霜が降って なまら白い景色なんてのもいいし そったらことがなくても なまらしばれる朝に 火ば急いで起こして 炭もってまわるってのも なかなか冬らしいんだわ

昼になって しばれがだんだん緩んでくると 火鉢の火も白い灰になってしまうのは なんかつまらんもね

 枕草子

このような文章なら全く古典文学に疎い小生にも理解できるのです

これは 富良野市在住の西本伸顕氏作「これが北海道弁だべさ」の中の「神をもおそれぬこの暴挙!北海道弁で読む古典名作選」に載ってる一節です

中学校の教科書に古文なるものがありましたが 苦手中の苦手 古典文学を軽んじていたため高校時代には大変な目にあったものです

大学でも教養で「国文学」「国語購読」の必修科目があったのですが 理科系なのにどうして古典文学の講義を受けなければならないのかと疑問に思いながら非常に苦戦したものでした

どうにかして単位を取得したのですが 取得した経過は知る人ぞ知る・・・です

古典名作を方言で表現するっちゅうのは すんごい暴挙だど 思うんだけど オラなどは根っからの田舎もんだがら すんごく わかりやすいんだわ

枕草子の冬は風流でいいんだけど 

こっちの冬は大変なんだぞ 

冬の朝なんかさ なまら白い景色なんてもんでねーのさ 
前の晩からビュンビュン吹雪いたら 家の前なんか玄関ドアなんか開けられないぐらい吹き溜まりになるっしょ 

のっこり雪積もってんのだよ 

そんな朝ほど大変なんだわ がっかりするんだわ 

朝から雪かきだよ 

風がまだあったらさ すんごく寒くて 喋ろうとしても口がもつれてよく回らないんだよ

向かいの旦那と喋ってもお互い何言ってんのかよく解んないんだ
脳梗塞になってるわけではないんだよ 

汗どっぷりかいて 雪かきが終わったらもう昼近くになることもあるんだわ
家さ戻って汗落とすのにシャワーしたもんだら もう眠くなって バッタアウトだよ

オラも白い灰になるまで 雪かきしなくっちゃならないのは つらいもんだな
吹雪1
2013年1月 お多福の顔がチラットと婿さん

吹雪2
家と風の戦いの後

もうすぐ北海道の吹雪と言えばさ全国ニュースで留萌が定番の季節になるんだ

それまでいっぱい喰って体力をつけておくのさ
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プロフィール

KEARASHI

Author:KEARASHI
2013年10月リタイアをきっかけに、木彫・木工クラフト工房を開設しました。
木に新しい命を吹き込むという思いを込め、「萌樹工房」(もえぎこうぼう)と名付けています。
ブログでは、工房の様子や他の趣味等を載せていきます。

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