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北海道の地名~その8~

北海道アイヌ語由来の地名 第8弾

今回は 動物の「鳥」編

色々な「鳥」

◎鴻之舞(こうのまい) 紋別市

鴻はヒシクイ オオトリ オオハクチョウ

鴻之舞はアイヌ語でクオマイ
意味は 仕掛け弓・ある・所
明治28年の図には 鴻之舞金山のかたわらを流れている川に「クオノマイ」とあるという
クマの出没する所だという

鴻之舞金山は1915(大正4)年に鉱床が発見され 
2年後に住友(のちの住友金属鉱山)が経営権を得て 1973(昭和48)年まで操業 
佐渡金山 菱刈金山(鹿児島県)に次いで第三位の産金の実績があった

紋別市は流氷観光でまちおこし
流氷砕氷船「がりんこ号」は「ネジを回すと前に進む」というアルキメデスの原理を利用した「アルキメデス・スクリュー」と呼ばれる螺旋型のドリルを船体前部に装備し 流氷域を航行

カントリーサインのデザインは「がりんこ号」と特産品の「カニ」

紋別市カントリーサイン
(紋別市カントリーサイン)


◎鳥通(とりとおし) 釧路町

アイヌ語でトウリトウイエウシイ
意味は 橑(タルキ)を斫(キ)る所 舟の棹・を切る・いつもする・所
舟行のよく行われた所で 棹に都合のいい木が生えていたところが地名となったものらしい

釧路町には難読地名が多い

来止臥(きとうし) 去来牛(さるきうし) 賤夫向(せきねっぷ) 仙鳳趾(せんぽうし)
初無敵(そむてき) 地方学(ちっぽまない) 入境学(にこまない) 重蘭窮(ちぷらんけうし)
冬窓床(ぶいま) 又飯時(またいとき) 分遺瀬(わかちゃらせ)
まだあるが キリが無い ほどんどアイヌ語が由来だ


◎鷲別(わしべつ) 登別市

アイヌ語でハシペツ チウアシペツ
意味は 紫・川  波・立つ・川
この川尻でがけに流木が寄るためという

登別市はご存知のとおり温泉の街
地獄谷は有名 やっぱりカントリーサインもこれでした

登別市カントリーサイン
(登別市カントリーサイン)

悪いことしたら鬼に怒られ 地獄に落とされる


◎鵜苫(うとま) 様似町

アイヌ語でウトウマムペツ  
意味は 抱き合う川 合流
ウトアンベツ山と幌別山が並び合うため
幌別の古川と合流していたため(今でも両川の間に古川跡が残っている)

様似町全域がアポイ岳ジオパークとしてユネスコの世界ジオパークに認定されている
基幹産業は漁業 中でもコンブの産地 他に稲作・酪農・馬産
アイヌ古式舞踊(様似民族文化保存会)は 重要無形文化財として登録されている


◎鴛泊(おしどまり) 利尻富士町

鴛はオシドリ

鴛泊(おしどまり)はアイヌ語でウシトマリ
意味は 入り江の・泊地
利尻島北部の舟着場の地名
1834(天保5)年の測量図では ちょうどそこにウシトマリと書かれていた

利尻富士町の南部には鬼脇(おにわき)という地名の集落がある
「鬼」は動物ではないが 怖い名でこの「鬼」の付く地名が
この他
小平町の鬼鹿(おにしか) 猿払村の鬼志別(おにしべつ)の2ヶ所
ある

また
江戸時代より松前藩がリシリイ場所が開かれ 1669(寛文9)年松前藩の交易船が寄港した際には300人ほどのアイヌが居住していたようである
1808(文化4)年にはロシアによる利尻島襲撃事件が起こり 幕府の天敵となった
このように島を含む北海道は絶えずロシアに狙われていたようだ


◎鶴居(つるい) 鶴居村

アイヌ語地名は不明だが もともとアイヌ語地名は無いのかも
1937(昭和12)年舌辛(したから)村から分村

天然記念物の「丹頂鶴」の名をとって鶴居村としたようだ
タンチョウはこの村のシンボルとなっており

カントリーサインもタンチョウのつがいのデザイン

鶴居村カントリーサイン
(鶴居村カントリーサイン)

鶴居村農業従事者一人当たりの平均年収額は全国一位
ここでは 一世帯当たりの敷地面を200坪前後にした空間が整備され本州からの移住促進を展開し 特に富裕層が移住してきている


◎鷹栖(たかす) 鷹栖町

アイヌ語でチカプンイ チカプニ
意味は 鳥・いる・所
旭川市の西隣の町 アイヌ語発音に似た近文山はその町内である
鷹栖町史では「近文コタンのアイヌたちは嵐山一帯を指してチカツプニ(大きな鳥の住むところ)と呼んでいたので これを音訳して近文という文字をあて 意訳して鷹栖としたという」 と書いているとのこと

上川の米どころで また「オオカミの桃」というトマトジュースを生産し
カントリーサインには大雪山と この特産品が描かれている

ご当地キャラクターは「あったかすくん」
鷹がトマトジュースを背負っている

鷹栖町キャラクターとカントリーサイン1
(萌樹工房製作 「あったかすくん」の知育パズルと 鷹栖町カントリーサイン)


◎鷹泊(たかどまり) 深川市

アイヌ語は不明
市街の少し下の対岸に鷹泊岩と言われている巨岩があり そこへ鷹が来てとまるのでこの名が付いたといわれている
なお北海道駅名の起源昭和29年版にはチカプオツがその名のもとではないかとの説を書いている 

深川市は空知平野の米どころ
旭川市にアイヌの集落があった神居古潭(カムイコタン)という地名があり この深川市と隣接している

今回は アイヌ語由来の北海道の地名 「鳥」編でした

おまけ
他に道内で鳥のデザインを取り入れている自治体のカントリーサイン

カントリーサイン1-1

カントリーサイン2-1

カントリーサイン3-1

カントリーサイン4-1
(カントリーサインは2003~2004年に撮った写真を使用 15市町村が鳥のデザインを使っている)

次号に続く

*参考
北海道アイヌ政策推進部局アイヌ政策課
「アイヌ語地名リスト」


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Comment

No title

釧路町の難読地名には驚きました。ほとんど読めませんでした!
それにしても、よくぞこれだけ調べていますね。そして、カントリ―サインもまめにスクラップされていますよね。

Re: No title

アイヌ語発音に和人が漢字を無理やり当て、地名にしたので難読地名が多いのでしよう。
アイヌ語由来の地名シリーズもそろそろネタが無くなりそうです。
カントリーサインのデータは大切に保存してあり、今回出番がありましたネ。カントリーサインだけでのブログを出している方もいるようで、同じような趣味の人がいるものです。
岩見沢市は、ばんえい競馬を行っていたのでカントリーサインは競馬のデザインでしたが、いまは競馬を廃止したので最近薔薇(バラ)のデザインに変えました。結構大きなバラ園があるようで、以前ローズミンタラさんがブログで紹介していたことがありましたね。カントリーサインも変更された所へは訪れて写真を撮るようにしているのですが、岩見沢市のは撮り忘れています。
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KEARASHI

Author:KEARASHI
2013年10月リタイアをきっかけに、木彫・木工クラフト工房を開設しました。
木に新しい命を吹き込むという思いを込め、「萌樹工房」(もえぎこうぼう)と名付けています。
ブログでは、工房の様子や他の趣味等を載せていきます。

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