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方言玉手箱 その22 ~あっぺこっぺ~

今回の北海道の方言は「あっぺこっぺ」

「あっぺこっぺ」の意味に一番「ぴったんこ」な表現は

「あんた! 何やってんの! その靴あっペこっぺだべさ」

つまり靴を右左反対に履いていたのを指摘したのだ
標準語では「あべこべ」か

「あべこべ」がどうして「あっぺこっぺ」になったのか
「そったらべっこ」とか「あったらべっこ」
また「あんなに」を「あったらに」「そんなに」を「そったらに」のように 北海道の人は つまり詰まる「っ」を使うのが大好きだ

もっとも北海道の方言の多くは東北地方から伝わってきたのだが

「あべこべ」は「反対」「ちぐはぐ」「ばらばら」の意味に使う言葉

「左右」を「右左」と書いても「あっぺこっぺ」か?

「第一の長靴事件」

親父が終戦直後に出張で札幌に行ったとき 
左右色違いの長靴(黒と赤だったらしい)を履いていたので
叔母が「その靴どうしたの」と尋ねたが

「これしか履くものが無いから」と答えたそうだ

色は違うが こんな具合か?

長靴2-1

物不足だったのか それとも買えなかったか はたまた無頓着だったのか

この事件は間違えて履いたわけではないが 
見る者からすれば「あっぺこっぺ」(ばらばら)なことなのだ

シャツを後ろ前逆に着ると これは正真正銘の「あっぺこっぺ」
手袋を左右逆に履くのも「あっぺこっぺ」 
(手袋を履く・・・と言うのも北海道弁か)

靴下は左右無いから「どっちこっち」言うべきでなく 
どっちに履いても 「ぴったんこ」なのだ

同じような意味の北海道弁で「びっこたっこ」という言葉があるが 
これは対のもののはずが 同じものではなくサイズが異なっていたり 色違いのものなど「ちぐはぐ」なことをいう

したがって親父の長靴の色違い事件は
「びっこたっこ」のほうが「ぴったしかんかん・ピンポーン」かも


佐賀に「あっぺこっぺ」という居酒屋があるらしい
「食べログ」に載っているが どんな店なのか
何かが「あべこべ」なのか 「あべこべ」というメニューがあるのか

経営者は北海道出身者かもしれない


これも靴にまつわる 「第二の長靴事件」

現職時代の防災訓練時のことだ
各官公庁と防災の日に港湾敷地で訓練があり 終了時に役割でボクが駆け足で隊列の前に出て 対策本部長に敬礼して訓練報告をしたのだが 
その際履いていた長靴が両方とも右足用だったのだ

ヤァ~ヤ 走り悪かったこと 途中でつまずいて転ぶかと思ったヨ
それと左足の親指の痛かったこと この上なし

想像してみて下さい 左足も右用の靴だよ
一度やってみな 親指痛いよ
 
それとなんと足が「いずい(違和感がある)」こと
また「あずましくない(心地悪い)」こと
更に「たいしたアンベわりがった(大変具合が悪かった)」

長靴3-1
(写真左は両方右用 右が両方左用の長靴 同じ長靴2足は無いので違う靴で代用)

この訓練時 
担当の女子職員がボクの履く長靴を用意してくれたのだが 
左右確認しないで現場へ持って行ったのだ 

サイズは合っていたが なんと両方が右足用

いざ出番で履いたら こりゃーいかん
もう職場に戻って取り替える時間は無し
仕方がないのでボクもポーカーフェイスでやり過ごした

両方右足用長靴で無事終了したのは誰も知らない
見た目では分からない
勿論配慮してくれた当の女子職員も知らない

これが「第二の長靴事件」の全容
犯人は分かっていたが 公にならなかった事件だ

しかしよく考えると これは「あっペこっぺ」事件ではないネ
右足は「ぴったんこ」で左足だけが変なのだから「あっぺこっぺ」の「こっぺ」だけだ

つまり「あっペこっぺ」とは「正規なことではないこと」だが 
この場合 なお且つ「対のものではない」から
これも方言では「びっこたっこ」の方が良いのかもしれない

「どっちもどっち」で「どっち」が「どっち」なのか分からなくなってきた

いま働いているボクの脳は 右なのか左なのか 
それとも前なのか後ろなのか 

バランスが崩れて 
精神が「あっぺこっぺ」か「びっこたっこ」で
単なる痴的老人「たくらんけ(馬鹿者)」になってしまったのではないか

非常に心配だ・・・

ウチのお多福も案じている



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Comment

No title

あっぺこっぺは何となくわかりますよね。あべこべ。小さい子どもは靴を左右違えて履くことはしょっちゅうでしたからね。

第二の長靴事件には笑ってしまいましたよ!
実は私も同じ失敗をしでかしたことがあったからです。というのは、長くなりますが、父が亡くなった時斎場で葬儀を営み、喪主の妻と云うことで和服の喪服を着ました。そこできっと慌てていたと思うのですが、足袋が右だったか左だったかともかく同じ物を持って行ってしまい、着付けをしてもらっていた時に発覚しましたが、時すでに遅し!自宅に取りに帰る時間はありませんでした。エイッと同じ側の物を履きましたが、無理ですよね。小指が痛いの痛くないのと葬儀の間中難行苦行でした。
ですから、長靴事件の親指の痛さはヨークわかりました。もっと言えば足袋の方がゆとりがなく、本当に痛く痛くて・・・でも私の場合は部下の女子職員のせいでもなくただ私がきちんと点検もせず、粗忽者ゆえでしたから誰のせいにもできません。
お粗末さまでした。

Re: No title

やぁ〜「あっぺこっぺ」の仲間がいて嬉しいナ。靴の「あっぺこっぺ」は親指痛かったが、足袋も痛そうだ。「あなたが噛んだ小指が痛い」という歌があったのを思い出したが、そんなもんでなかったかな?ところでその状態で草履は履けたのかな?それにしても同じ様な体験者がいたとは大変心強いことだ。仲間がどんどん増える。
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プロフィール

KEARASHI

Author:KEARASHI
2013年10月リタイアをきっかけに、木彫・木工クラフト工房を開設しました。
木に新しい命を吹き込むという思いを込め、「萌樹工房」(もえぎこうぼう)と名付けています。
ブログでは、工房の様子や他の趣味等を載せていきます。

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