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アイヌ文化のふるさと「二風谷(にぶたに)コタン」その3


アイヌ文化のふるさと「二風谷(にぶたに)コタン」その3
「二風谷アイヌ博物館」のつづき

身に着けるもの

写真上は アイヌ語で「タマサイ」 首飾り
下左はサケの皮で作った靴など
下右は手甲 (作業用手袋) アイヌ語で「チカミコテ」 「テクンペ」 
「ホシ」脚絆 糸巻なども写っている

身に着けるもの1(1)

衣服

衣服は動物を使った衣服(獣皮衣 魚皮衣 鳥羽衣)
植物を使った衣服(樹皮衣 草皮衣) 
また外来の衣服として 本州や大陸から渡ってきた木綿の古裂(ふるぎれ)でアイヌの人たちが作った衣服(木綿衣)があるようだ

写真左は正装用衣服のようだが 頭にはサパウウンペ(写真左下に小さく写っている)をかぶる
これはブドウ蔓(つる)や木の皮で作り 神にささげるイナウ(御幣)をつけ
晴着の上には陣羽織を羽織る 
さらに エムシアツ(刀掛帯)に刀を通し身に着け儀式用に用いた

衣服1-1(1)

これは代表的な樹皮衣でアトゥㇱと呼ばれた衣服

衣服2(1)
アトゥㇱはオヒョウの木の樹皮がよく使われた

その方法は 
木の皮は立木のまま下から上へ剥ぎあげるときれいに取れ 剥ぎ取ったらその場で外皮を取り除き内皮だけを持ち帰り 温泉に(あるいは沼)に漬け 繊維が柔らかくなったら流水でヌメリをおとし 数枚に剥がし 天日乾燥させて糸に紡ぐ 

オヒョウの繊維は長くとれるので紡錘車のようなものは必要がなく 手を使って軽く撚りをかけながら機結びにして 糸球を作った

木の皮は一枚だけ剥がしたら 樹皮が再生できるよう印をつけ それ以上剥がさないようにした
必要以上は取らないというアイヌの精神は 欲深い和人との大きな違い

アイヌ文様

アイヌ独特の文様は衣服や服飾品に付けられている
文様は祖母から母親へそして娘へと 母方の系譜に伝え続けられているそうだ

この記念館には様々な刺繍文様が展示されていた

アイヌ文様1(1)

一方男性の場合は小刀を使った彫刻文様があり
この小刀文様は代々男親が伝えるもの

アイヌ文様2(1)

横道に逸れるが 
カナダ西海岸の先住民族が代々伝えているトーテムポールの文様もその家独自の文様
アイヌ民族とカナダ西海岸の先住民族の文化には共通点がある

トーテムポール1(1)
  (トーテムポール 萌樹工房作)

儀式

カムイミンタㇻ(神々の祭り場)

火の神や水の神は位が高い 神の国では神々は人間と同じ姿や形で暮らしている
クマ神タヌキの神はときどき肉や毛皮を身にまとって人間の所へ遊びに来る
アイヌはそう考えていた

この場所は人が住むチセではない 
今立っているここは 神々が集い遊ぶ神の国の祭り場
ここには 捧げ物がたくさん並んでいる 
人間たちが神々に見せよう 聞かせようと歌い・踊り・語る

カムイミンタㇻ1(1)

トゥキパスィ(棒酒箸)

お祈りする時はこのパスィにサケをつけて神々に捧げる

アイヌたちはこれをただの道具ではなく 
人間の願いを神に伝えてくれる雄弁な生き物だと思っていた
人間と神との仲介役だと思っていた

若い者たちが 何かで言い争っている時など 年寄りがこれでコツンとやると文句も言わず静かになる
大事なものだけに 工夫を凝らして作ったものが沢山残っている

棒酒箸1(1)

カムイカㇻオンネ(天寿)

天寿をまっとうしたような年寄りの弔いの時には使者にユカㇻを聞かせる

普通と違って一番面白いところから始めて 必ず最後まで語り終える
話の続きを聞きたさにこの世に戻ってこないよう心残りなくあの世に向かわせる

行った先 神の国でも不自由しないようにお椀や鍋・火打石・小刀と普段使っていたものもいっしょに葬った
イヨイタㇰコテ 引導渡しのことばとともに

天寿1(1)
  (左が女性の墓標 右が男性の墓標)

紹介したのは「二風谷アイヌ文化博物館」の一部でした


おまけ

先日 某小学校の学芸会を観賞した
昔は踊りと言えば「日本舞踊」であったが 最近は子どもを含めた若者に人気のダンスが学芸会で披露されている

今回はハワイの伝統的なダンスも披露されていた

ダンス1(1)

北海道の一部の小中学校では「アイヌ民族の文化・伝統」に関する授業が行われているが まだまだ充分とはいえない

外国の伝統ある踊りも悪くはないのだが 

日本の先住民族である「アイヌ民族の踊り」なども授業で取り入れ 
この様な場で披露してはどうなのか と感じた一日だった


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プロフィール

KEARASHI

Author:KEARASHI
2013年10月リタイアをきっかけに、木彫・木工クラフト工房を開設しました。
木に新しい命を吹き込むという思いを込め、「萌樹工房」(もえぎこうぼう)と名付けています。
ブログでは、工房の様子や他の趣味等を載せていきます。

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