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方言玉手箱 その37 ~たくらんけ~


北海道の方言
方言玉手箱 その37~たくらんけ~

「たくらんけ」の使い方は

「あいつはたくらんけだから何度言っても解らん奴だ!」

「たくらんけ」
は「ばか」「あほ」の意味で 
相手を見下し ののしり けなす言葉

このような感じの方がよく そう呼ばれる

835780(1).jpg
(無料素材から借用)

「このたくらんけ!
これはよく親が子どもに怒って言う言葉で
この「バカ者めが!」

「あいつに酒飲ませたらすぐたくらんけになるからやめたほうがいい」
これは「わけがわからなくなる」つまり「バカになる」の意

似たような言い方で
「はんかくさい」という北海道弁もある

津軽弁で同じ意味で「たふらんけ」
岩手・山形でも「たくらんけ」が使われ
秋田では「たぐらんけ」という言葉があり

思慮の無いもの・愚者という意味で
全国的にも似たような言い回しの方言があるようだ

「タクランケ」がアイヌ語と関係があるのか調べた人がいるが
関係が読み取れなかったという報告がある

 また 下の方は一見「たくらんけ」


238447(1).jpg
(無料素材から借用)

しかし
老若男女問わず人気があり
バカらしいとは思いながら ついつい笑ってしまう

自分でバカ殿を名乗っていながら
人を幸せにさせる芸を持っている
案外利口だったのか?

ところでカッコーやホトトギスなどは他の鳥の巣へ卵を産み付け
抱卵・子育てを仮親に託す習性があり
しかも数合わせのため相手の鳥の卵を持ち去るとのこと

これを「たくらん(托卵)」と言うそうだよ

ホトトギス托卵1(1) 
( ホトトギス 無料素材から借用)

こんなこと人間が行ったら大変だね
児童虐待・育児放棄どころか 親失格 人間失格

でも最近は動物にも劣る親が全国各地に増えているので
このような人は正真正銘の

「たくらんけ」と呼ばれるのでは?
いや それ以下か

方言玉手箱 その36 ~ごんぼほる~

方言玉手箱 その36

今回は「ごんぼほる」

「ごんぼほる」
意地を張る 駄々をこねる くどくど文句を言う 
など
あまり良い意味の言葉ではない

東北地方 主に青森・秋田・岩手などで使われ
北海道に伝わった方言

「ごんぼほる」
「ごんぼ」は牛蒡(ごぼう)のことで
牛蒡(ごぼう)を掘る作業は大変手間のかかることに
由来し
「手のかかる」ことをいう


ごんぼほる2(1)

スーパーやホームセンタなどで
たまに「ごんぼほってる」子どもを見かけることがある

泣き叫びながら 
お菓子やおもちゃをおおねだりしているのは
まさしく「ごんぼほってる」姿だ

母親がその駄々をこねている子に
そんなに「ごんぼほったってダメだよ!」と怒ってる


ごんぼほる1(1)

いい年のオヤジだって
酒飲んでくどくど文句言ってるのも
「ごんぼほってる」ことと同じだ

奥さんに
「あんた!もういい加減にごんぼほるのやめな!!」
と一喝


「ごんぼほって」良い例があるようだ

ウチのお多福は 小学生の頃

新発売された「カール人形」が欲しくて 
親に頼んだが拒否された 
しかし これに怯(ひる)まず 「ごんぼほった」

親の目に付くように 家のあちこちの部屋に
「カール人形」「カール人形」と書いた紙を
ばら撒いて置いたそうだ

結果は
この「ごんぼほり」成果が見事に実り
手に入ったそうだ

親もさすがにこの強烈な「ごんぼほり」には
負けてしまったのか

「ごんぼほる」方法も色々あるようだが
どんな方法も根性が必要なことがわかる例だ

どなたか 「ごんぼほり」の成功例があれば
ご一報を

一方
こんな「ごんぼほって」も良いことのない例があった
ボクが小学校にあがる前のこと

映画を観たいと母親に頼んだが
ダメと言われた
しつこく「ごんぼほって」つまり駄々をこねた
泣きじゃくったかどうか忘れたが
寝転んでそのまま寝てしまった

冬だったので
母親は寒いと思って寝たボクに毛布を掛けようとした
この寝た場所が悪かった
ストーブのすぐ横だった

昔の石炭ストーブは横にやかんを掛ける場所があり
やかんが掛かっていた
しかも熱く沸いた湯の入ったやかんだった

毛布がそのやかんに引っ掛かり
運悪くボクの顔に・・・
大やけどだった
幸い家の向かいが病院で処置が早かったので
それ程の痕は残らなかった

これは
「ごんぼほって」も何も良いことのなかった例だ

牛蒡(ごぼう)を掘るのは根性が必要だが
実を結ばせる為に「ごんぼほる」ことは
もっと執拗な精神力が必要かもしれない

牛蒡(ごぼう)をたくさん食べたら効果があるのか?

そんなこと考えず 大人なんだから
「ごんぼほって」困らすのはやめよう



方言玉手箱 その35 ~げっぱ~

方言玉手箱 その35
今回は「げっぱ」

「げっぱ」は北海道の方言で 
意味は「最下位」「最後」つまり「びり」

一番分かりやすい使い方は運動会徒競走の結果

「お宅の息子さん徒競走何等だった?」
「ん~・・・げっぱさ いつもなんだわ おたくは?」

「残念なんだわ うちは二等賞さ」

「いいっしょ!残念でないっしょ!二番じゃダメなの?」
「ダメなのさ! 
げっぱから二番目と同じで目立たないから 
二番じゃダメなのさ」
「テストの成績もおんなじだよ!」

蓮舫さんが出てきそうな会話だが
ボクの小・中学校の頃のグランドでは
こんな会話が交わされていたんだわ

蓮舫の読み方は「れんぽう」でなくて
「れんほう」だよ間違えたら失礼だよ 突っ込まれるよ

ちなみに「げっぱから二番目はげっぱⅡ(ツー)」
とボクは言っている

「げっぱ」1-1

「げっぱ」も東北地方青森や秋田で使われており
この地方から北海道へ伝えらえれたのだろう
「げっぱ」「下端」と書くようだ

「げっぱ」と同じ意味で更に強烈な言い方
「げれっぱ」という言い方もある

これは「ビリ」よりもっと「ビリ」のように
ダメを押される表現
これを言われると落ち込みが激しくなる

ネットで調べると
青森・新潟では「げっぽ」
山形・福島では「げっぺ」
大阪では「げっと」というのも出ていたな



何にでも「げっぱⅡ(ツー)」でいいから「げっぱ」にならないよう
けっぱるゾ~」

げっぱⅡ(ツー)で甘んじてちゃダメでしょう」


「けっぱる」
は北海道の方言で「頑張る」の意味だよ



方言玉手箱 その34 ~いいふりこき~

方言玉手箱その34
今回は
「いいふりこき」


「いいふりこき」「いいふりこく人」

「いいふりこく」
「いい人ぶる」「見栄を張る」「格好つける」
ことの意味

従って
「いい人ぶる人」「見栄を張る人」「格好つける人」
ということになる

いいふりこき1-1

「いいふりこく」の「こく」は「する」の意味で
「バカこく」とか「ウソこく」なんて使われているよ

「はっちゃきこく」「はっちゃこく」
なんて北海道方言もある
これは「一生懸命に」「無我夢中に」で
「一心不乱で頑張る」言葉だから 前向きな言葉かな

「いいふりこき」は決して誉め言葉ではなく

「いいふりこきの がんべたかり」
なんて言われたら もう大変だ!

「がんべ」は
「頭にできた皮膚のかぶれたもの」「かさぶた」だが
こっちの」地方では 「がんべ」の代わりに
「しらみ」を使い
「いいふりこきの しらみたかり」と言っていた

「がんべ」も「しらみ」も今風(いまふう)の人にとっては
死後でなくて死語の世界だけどね

「いいふりこきの がんべたかり」
「いいふりこきの しらみたかり」

人を非難・卑下する言葉で
「どうしようもなく 救いようもない最低な奴」の意味だから

こんな言葉で言われたら かなり落ち込む

ある人が言ってたよ

日本の某首相が外遊するたびに
経済支援などの名目で 大金をばらまいてくるから
「ええ格好しいの いいふりこき」

しかも債務免除までしている国があるという

「大盤振る舞い」する人は ほとんど「いいふりこき」

大企業目線でなく
もっと国内で喜んでもらえるようなお金の使い方したら
どうかって

特に田舎では企業倒産がいまだに続き 
過疎化に拍車がかかっている実態をご存じないのかな?


更に 今追い討ちをかけて大変なこと
新型コロナウイルスがはびこって!
感染検査体制も台湾・韓国にも負けてるね

コロナウイルス1-1

北海道は感染者が増え続け 経済損失か膨大になってきた
これまでの「マーズ・サーズ」感染などは他国のことと
全く国内での想定も対応策も無かった

国民の血税の使い道を もっと国内で考えてもらいたいもの

つまり
海外よりも もっと足元の国内に目を向けた
「いいふり」をしてもらいたいものだ

最後に

「いいふりこき」をキーボードで打って
変換しなくてよいのに 変換したら
「いいふり古希」と出た

ボクは「古希」を数年前に通り過ぎて
今更 いいふりこいても

誰もふり向いてもくれないから 

そんな無駄なことはしないようにしているんだ


P.S
淡谷のりこさんが以前(S59年)に
「いいふりこき人生」という本を出しているようだ
彼女は東北出身者だからね
どんな内容の本だろうか



方言玉手箱 その33 ~こぐ~


方言玉手箱 その33 ~こぐ~

今冬の当地の積雪量は例年の三分の一程度

除雪車も普段はヒマそうで 雪が降った日は
張り切って幅広くまた綺麗にかいで(除雪して)くれている

子どもの頃田舎では除雪車など入(はい)らず
バス道路などの道以外はほとんどが踏みつけ道で
雪の降った朝学校へは馬橇の細い二本の橇のあとを歩いたり
雪をこいで」行ったものだ

ここで気を付けなければならなかったことは
湯気があがっている馬糞を踏まないことだった

これいつ頃の話だ?問われれば
もうかれこれ65年以上にもなるか
(古すぎるか)

古い話でなくとも
今でも雪が降ったら家の前は雪かきしなければ
こいで歩かなければならない

雪道1(1)

この「こぐ」
雪を踏み分けて進むこと
この言葉は「舟をこぐ」ことからきたものらしい

舟が水を分けて進むように
障害物を押し分けながら進む意味で

「北越雪譜」(江戸期の雪国百科全集といわれているのも)に
「橇(かんじき)をつけて雪を漕ぎながらあゆむ」
ことを「雪言にこぐという」と記している

このことからこの語は雪の多い北陸地方・新潟で生まれ
次第に東北・津軽まで伝播したとの説があるようだ

この後北海道道南にでも伝わったのか

しかし
室町時代中期の「義経紀」にも
義経が頼朝に追い込まれ 防戦の際の様子の中に
「重き鎧は著(き)たり 雪おば深くこぎたる」
との記述があり

また
同じ時代の「田植草子」にも
歩きにくい沼田の中を歩いていくことを
「こぐ」と表現しており
中央でも話し言葉として使われていたことも否定できないとも

さらに面白い表現がある

江戸時代の「津軽道中譯」には
「四十八川の深みを こぐときァ きん玉へ水がついて 
下はらがいたむといって わしにおぶさったじゃァねへか」

と津軽生まれの弥太八は会話のなかに「川の深みをこぐ」を使い
話しかけられた江戸っ子の喜次郎兵衛はその「こぐ」の語に
何ら違和感を抱くことなく話が展開していることから
江戸でも使われいたのではないかという推定を導くとのこと

従って
「舟をこぐ」はもともと共通語だから この語から
「雪をこぐ」などと雪国で独自に使われ出し

この「雪をこぐ」だけが 
北陸 東北 北海道弁として認識されているのではないか
これがボクの今回の結論となる

「こぐ」が共通語として使われている表現を書き出してみると
障害を押しのけて一生懸命進む意味から

「笹やぶ・竹やぶをこぐ」「川をこぐ」「ブランコをこぐ
「自転車をこぐ」「群衆の中をこぐ
など様々な使われ方をしている

ついでに
非常にいただけない一生懸命でない表現の「こぐ」がある

それは
あァ~あいつ「船こいでるぞ~」の
こっくりコックリの「船をこぐ」だ

こぐ1(1)


ぼくはいつもご飯食べた後は
一生懸命「船こいでいる」

障害物は何~にもなく

気持ちいいんだわ~



*参考 北海道「古語」伝承夏井邦男(無名舎出版)


方言玉手箱 その32 ~べんこふる~


方言玉手箱 その32 ~べんこふる

「いくらべんこふったって何も出ないよ!」
これは「いくらお世辞を言ってもあげるものは無い」の意味

「べんこ」「べんこう(弁口)」の転じたもので
「口がうまい 達者 弁舌にたけている」の意

古くは
日葡辞典(ポルトガルの宣教師たちが日本語を学ぶための辞書)にも
「話すことにおいて雄弁であり 多弁であること」の解説がある

江戸時代にも浄瑠璃の言葉を上手に言い回すことを
「弁口有(あ)らして」と表現し 褒め言葉であったようだ

北海道へは東北を経由して道南の浜言葉に伝わったのが
「べんふる」「べんふり」
もともと「べんふる」はお喋りをするの意だが

現在 北海道で「べんふる」「べんふり」
「うまいことをいう」「必要以上にお世辞をいう」などと
「口先だけの言い回しするもの」とあまり良い使われかたはされていない

「おべんちゃら」などと
お喋りで多弁な人を呼ぶが
「ちゃら」はでたらめなことで上方語の説もあるという

これに卑俗で野卑にした言い方
「べんちゃらぬかす」となる

「あいつは上司におべんちゃら使って出世した奴だ!」
「あいつは べんこふりだ!」
「あいつにべんこふっとけ 後でいいことあるから!」

べんふり1(1)

・・・ということで
今の官僚はみんな某総理に「べんこふってる」ことになる

ある意味
「忖度」風潮に繋がっているのか?
世の中には「いいふりこき」「べんふりこき」も多いが

「冷や飯を食う」ことのないよう
「べんこふり議員・べんこふり官僚」
がどんどん増え続けている

困ったものだ

・・・横道にそれてしまった



(注)参考 北海道「古語」伝承 夏井郁男(無名舎出版)


方言玉手箱 その31 ~こわい~


方言玉手箱 その31 「こわい」

「こわい」は一般的には「恐ろしい」の意味に使われているが
全国的には
他に「固い」「疲れた」「痛い」「恥ずかしい」「気分が悪い」「厭らしい」
など色々な意味に使われているようだ

北海道では「恐ろしい」の他に

「ヤァー今日はこわかった 雪が多くて雪かき大変だったんだわ!」(疲れた)
「昨日から風邪ひいて 体がこわいのさ!」(気分・体調が悪い)

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このように「疲れた」「気分・体調が悪い」の意味に使われることが多い


以下
『北海道「古語」伝承』(夏井邦男 無名舎出版)を引用


「疲れた」の意味の「コワイ」は「強」の字を当て、
「つよい、かたい」の意から進んで「かたくるしい」となり、
さらに「たいぎである」となったと考えられ、
「恐」と同じ語源とされる。

このことを文献上に確かめることができそうである。

まず「日葡辞書」に「コワイ(強い)固くてこわばったものまた、 
比喩、骨の折れるもの、あるいは、苦痛の種になるもの、
恐怖を感じさせるもの」とある。

この語義解説には、
「疲れた」と「恐ろしい」との意味の接点が認められる

また、この語を疲労感を表す語として用いられる北関東以北では
恐ろしさをいうコワイと衝突(同音衝突という現象)した結果、
意味的な混乱を避けるために、
江戸後期以降、新たにオッカナイ及び、
それに類した語を使うようになったのである。

例えば「御国通辞」に江戸語「こわがって」に対して
盛岡語「おかながって」とあることがその証となる。
(中略)

江戸時代、コワイの用法は道南ではどうであっただろうか。
そのことを知るにはやはり「松前方言考」が参考になる。
ここには「コワイ」は山坂の道を越えたり、
精力を尽くして働いた時に云う言葉であり、
これは「古きよりの言葉」が伝えられたものだ、
と記している。

さらに、「をそろしきのコワイ」についても、
どうして松前(函館)の人が知らないはずがあるだろうか、
といった解説が見られる。
当時、コワイが、「疲れた」「恐ろしい」の両義をもって
使われていたことが注目される。
・・・

以上 解りやすい解説文があった

上記の「こわがって」に対する盛岡語「おかながって」
北海道でも良く使う言葉
この辺では「おっかながって」と使っている

2月3日は節分だった
この日は各地の幼稚園やら保育園で園児の前に鬼が出没した
これは毎年の行事

この鬼を異常にこわがる孫がいた
鬼を見た時の鳴き声と泣き顔は物凄い
なまはげならもっと大変だろう

幼稚園に通っていた時
節分の日は「今日休んでいい?」と母親に頼んでいた

こんな時 母親は
「ウチの娘 鬼をおっかながって幼稚園に行きたがらないんだわ!」
と言っていた

全国ニュースで鬼に追いかけられる園児たちの
泣き顔が放映されていたが
みんなホントに「おっかながっていた」

でも鬼たちもあっちこっち引っ張りだこで
疲れるんだよ

ホント こわい鬼役もこの日は

「こわいんだわ」(疲れるんだわ)

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プロフィール

KEARASHI

Author:KEARASHI
2013年10月リタイアをきっかけに、木彫・木工クラフト工房を開設しました。
木に新しい命を吹き込むという思いを込め、「萌樹工房」(もえぎこうぼう)と名付けています。
ブログでは、工房の様子や他の趣味等を載せていきます。

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